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断熱材の特徴や役割

プラント設備に施される断熱工事は主に熱絶縁工事で、温度を維持する保温工事や低い温度を維持する保冷工事、耐火工事などがあります。これらの工事で使用される代表的な断熱材は、グラスウールとロックウールです。

グラスウールとは、ガラスを高温で溶かし、遠心力などによって細かい繊維状にしたもので、主に資源ごみなどのリサイクルガラスを使用しています。環境にも優しい素材であるのが特徴です。

ロックウールとは人造鉱物繊維の総称で、玄武岩や安山岩といった天然の鉱石を1500～1600℃の高熱で溶かし、強い遠心力で吹き飛ばす事で繊維状に加工しています。熱や火、湿気に強いので燃えにくく、繊維の間に空気を多く含んでいるため優れた断熱効果を持っているのが特徴です。

どちらの素材も保温効果や断熱効果があるという点ではよく似た特性を持っていますが、耐熱性という面ではロックウールのほうが優れています。ただし、コスト面ではグラスウールのほうが安価であるため、どちらのほうが優れているとは一概にはいえません。断熱材は目的や用途、予算などに合わせて最適なものを選ぶとよいでしょう。

施工実績

プラント断熱工事業者を選ぶ際の最大のポイントは、施工実績です。

一口に断熱工事といっても、住宅やビル、工場、発電所、プラント設備など対象となる建物・設備は多岐にわたります。プラント断熱工事の業者を選ぶなら、プラント断熱の施工実績が多い業者が望ましいです。

プラント断熱が得意分野である、優秀な職人が在籍しているなど口コミでうわさが広まり、工事の受注が増える事で必然的に施工実績も増えます。施工実績が豊富な会社という事は、腕のいい職人を抱えている事の証であり、信頼できる業者を選ぶ判断基準の一つです。

熱絶縁施工技能士などの資格保有者の在籍

熱絶縁施工技能士などの資格保有者がいるかどうかも、優良なプラント断熱工事業者を選ぶ判断基準の一つです。プラント断熱工事と密接な関係にある資格として、熱絶縁施工技能士のほかに建築板金技能士などがあります。建築板金技能士も熱絶縁施工技能士と同じく国家資格です。

熱絶縁施工技能士とは

熱絶縁施工技能士の資格は、熱絶縁施工に関する知識や技術の所有を認定する国家資格です。ただし、業務独占資格ではなく名称独占資格ですので、この資格を保有していなければ熱絶縁施工ができないというわけではありません。つまり、この資格を持っている者だけが熱絶縁施工技能士を名乗る事ができ、熱絶縁施工に関する高い技術を持っているという証明なのです。

また、熱絶縁施工技能士は「保温保冷工事作業」と「吹付け硬質ウレタンフォーム断熱工事作業」に分類され、それぞれ1級と2級があります。1級と2級の違いは知識や技術レベルの差であり、実務経験年数の差です。

2級は大学や専門学校を卒業しているか、または実務経験を2年積んでいれば受験できます。

1級は、大学や専門学校など卒業した学校に応じた実務経験年数を積んでいるか、2級合格後に2年の実務経験を積まなければ受験できません。

つまり、1級の取得者はかなりの実務経験を積み、高い技能を持っているという事です。そのため、この資格保有者の有無は、プラント断熱工事業者選びの大きなポイントとなります。