プラントの断熱工事はコスト削減に!適した断熱材や外装材の選択を!
プラントの断熱工事を行うと、配管を通る液体や気体が通過する過程の熱ロスを抑えてエネルギーの効率低下を防げます。
配管を保温するための断熱工事で使用する材料には様々な種類があり、使用場所や環境によって用いる材料の種類を判断することが大切です。こちらでは、保温や保冷、防音などの断熱材・外装材についてご紹介いたします。
プラントの保温・保冷工事に欠かせない断熱材!
プラントの保温や保冷工事で使用する材料には、いくつもの種類がある事をご存じでしょうか。こちらでは、プラントの保温・保冷工事における代表的な材料の特徴をご紹介いたします。
ロックウール
岩綿とも呼ばれており、安山岩などの岩石を繊維状にした材料です。元の材料が岩なので燃えにくく、プラントで広く使われています。収縮しにくいという特徴もあり、断熱や保冷を行っても変形しにくく、プラントで施工するときに材料の膨張を考える必要がありません。変形しにくいので、施工時はプラントに隙間なく配置しないと断熱や保冷の効率が落ちます。
グラスウール
高温で溶かしたガラスを繊維状にした素材です。ロックウールと似ている材料ですが、より繊維が細いのが特徴です。グラスウールは種類が多いため、目的に応じて使う種類を選びます。軽量で熱伝導率が低く、断熱効果や保冷効果が高くなっています。また、他の材料よりも価格が安い傾向です。耐熱温度は300℃ほどで、これ以上高温になる部分には使えません。プラントの保温・保冷工事だけでなく、防音材などにもよく用いられます。
スチロール
発泡プラスチックの材料です。ポリエチレンフォームなどとも呼ばれており、一般的には発泡スチロールとして知られています。加工や施工がしやすく熱伝導率が低いのが特徴であり、熱吸収率も低い事から低温の場所でも使用可能です。また、材料価格が安いため、国内では一時期多く使用されていました。耐熱性が低く、石油系溶剤に触れると溶けるので最近ではあまり使用されません。
ウレタン
ウレタン樹脂を発泡させた素材です。熱伝導率が低いため、施工時に材料を薄くできます。しかし、施工するときに化学反応を必要としており、施工条件や施工者の技術によりウレタンの状態が異なるのです。低温部に使用できるタイプはありますが、高温部には使用できません。材料として高価であり、燃焼すると有毒ガスが発生するので、あまり使用されない材料です。
ケイ酸カルシウム
保温材や保冷剤として一般的に使用されています。珪藻土と石灰を乾燥させたものです。熱伝導率が低く、耐熱温度は高くて燃えにくいため広く使用されています。吸水しやすい素材なので、結露が発生する低温場所での使用には適しません。
パーライト
真珠岩を微粒子状に粉砕後、高温で燃焼して発砲させ、ガラス系の素材を混ぜた材料です。ケイ酸カルシウムと特性が似ており、幅広い場所で使用されます。強度はケイ酸カルシウムより少し弱いです。水を吸い込みやすいですが、撥水加工すると水分の発生する場所でも使用できます。成形せずに粉状のまま使用する場合もあります。
プラントの工事に欠かせない外装材 断熱・保温・保冷・防音・遮音など様々な工事に活用
プラントの保温工事や保冷工事では外装材も設置します。これは保冷剤や配管が汚れたり劣化したりするのを防ぐ役割です。また、断熱・防露・防音・遮音などの効果も期待できます。プラントで使用する外装材をご紹介いたします。
レンジングジャケット
LJシートとも呼ばれており、樹脂フィルムに耐候処理を施し、アルミホイルを貼り付け、強度を持たせるために樹脂の柱を組み合わせています。プラントの断熱工事や保冷工事の外装材として代表的なものです。ガルバリウム鋼板よりも軽量で、耐久性があります。
ガルバリウム鋼板
アルミと亜鉛の合金をメッキし、その上に樹脂塗料を塗った材料です。塗料が劣化しても、合金のメッキがあるため錆びにくい特徴があります。メッキが剥げた場合、メッキに含まれる亜鉛の防腐作用によって錆びにくいものの、薄いので変形しやすいです。
ラッキングカバー
配管と配管をつなぐジョイント部分に使うカバーです。亜鉛鉄板やアルミ、ステンレスなど様々な種類があります。いくつもの形状があるため、ジョイントする部分に合わせて適したカバーを選択する事が必要です。
薄い金属板を巻く場合もあります。配管やジョイント部分に巻く場合は、板金工事の技術が必須で、通常は板金工が作業します。屋内では亜鉛鉄板、屋外ではステンレス鋼板などが使用される事も少なくありません。
塩ビカバー
ポリ塩化ビニル、または塩化ビニル樹脂のカバーです。プラスチックの一種であり、塩化ビニルをもとにした材料です。柔軟性と耐候性、耐蝕性もあり、幅広く使用されています。一般的に灰色で、外装材以外でも使用される事があります。安価で大量に使用するときも、コストを抑えられます。
遮音シート
集合住宅や住宅が近い場所にあるプラントでは、防音のために遮音シートを使用する場合もあります。配管に巻き付ける形で使用する事で、排水管や排気ダクトなどの騒音を防ぐのに効果的です。遮音性のある鉛シートを代用する事もあります。
プラントの保温工事でエネルギーロスを防いでコスト削減を目指す!保温・防音工事なら株式会社翔陽へ
プラントで保温工事を行うときには保温材が必要であり、使用する場所や用途に応じていくつか種類があります。さらに、保温材を劣化や汚れから守るための外装材も必要です。保温工事はエネルギーロスを防いで環境に配慮でき、コスト削減にもつながります。使用する材料を適切に選べば、低温部分や高温部分にも保温工事が可能です。
株式会社翔陽は茨城県を中心に、プラントの保温工事や防音工事などを幅広く手掛けております。全国でのプラントや設備工事も可能ですので、お気軽にお問い合わせください。
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プラント断熱工事で省エネをお考えなら株式会社翔陽へ
会社名 | 株式会社 翔陽 |
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代表者 | 吉田 和寛(よしだ かずひろ) |
事業内容 |
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住所 | 〒317-0071 茨城県日立市宮田町4-9-6 |
TEL | 0294-33-6470 |
FAX | 0294-33-6471 |
従業員数 | 5名 |
創業 | 2014年5月22日 |
資格 | 熱絶縁施工技能士 |
URL | https://syoyo-corp.com/ |