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グラスウールとは？

グラスウールとは断熱材に分類される建材です。特徴としてはガラスを使用して作られている点が挙げられるでしょう。グラスウールは繊維状に加工したガラスを組み合わせるようにして作られており、その内部には空気を含む無数の空間と層が形成されています。

この構造により、グラスウールは断熱性を高める事ができるのです。

主な性能

グラスウールを建材として使用する場合、主な性能をよく理解しておく事もポイントです。グラスウールの性能には、以下のようなものがあります。

・断熱

高い断熱性はグラスウールの最大の性能です。グラスウールの断熱性は内部の構造によってレベルが変化し、空気を含む無数の空間の一つひとつが小さくなるほど、より高い断熱効果が得られます。グラスウールを使用する場合、繊維の密度などをよく確認し、どれくらいの断熱効果が得られるのかを調べる事が大切です。

・吸音

グラスウールには吸音性能もあります。騒音の発生しやすいプラントや工場などにおいては、この点においてもグラスウールが適しているといえるでしょう。

グラスウールの種類

グラスウールには以下のような種類があり、用途に合わせて使い分けるとその効果もより大きくなります。

・ボードタイプ

ボードタイプのグラスウールは床や壁、天井などの仕上げ材として使用されます。ボードタイプのグラスウールには表面にガラスクロスを貼ったものもあり、用途に合ったものを選ぶ事も重要です。

・吹きこみタイプ

吹きこみタイプとはグラスウールを綿状にしたもので、専用の機器を使用して天井裏などに吹きつけるようにして敷き詰めていきます。敷き詰める箇所の形状に合わせて施工ができるという点がメリットです。

メリット

・経年劣化しにくい

グラスウールはガラスを主な材料として製造されます。ガラスには経年劣化がしにくいという特長があり、この事はグラスウールそのもののメリットにもなるのです。したがって、グラスウールは長期的に稼働するプラントや工場の建材にも適しています。

・燃えにくい

ガラスには燃えにくいという特長もあり、これもグラスウールのメリットとなります。プラントや工場は常に火災リスクに備える事も重要なので、グラスウールはプラント・工場の建材として適しているのです。

・低価格

グラスウールは比較的安価なガラスが材料で、製造工程でかかるコストもそう多くはありません。そのため、低価格な商品が展開しているという点もメリットの一つとして挙げられます。

・環境に優しい

グラスウールは、飲料などの容器として一般に流通しているガラスを再利用して作られる事も少なくありません。この事から、環境に配慮しているという点も大きなメリットとなっています。

・人体への悪影響がほとんどない

建材選びにおいては、人体への影響についてもよく考える必要があります。グラスウールは国際がん研究機関による発がん性評価において、人に対する発がん性リスクがないものに分類されており、安全性が高い点もメリットとして挙げられるのです。

デメリット

・水に弱い

グラスウールに備わった断熱性などの性能は、内部に形成された空気を含む空間・層に由来するものです。これらの箇所に水分がしみ込むと、性能が低下してしまう事から、水に弱いという点はグラスウールの大きなデメリットといえます。

・施工方法によっては手間がかかる

吹きこみタイプのものをはじめ、グラスウールには施工に手間がかかるというデメリットもあります。そのため、建材の一つにグラスウールを選択する事で、工期が長くなる事もあるかもしれません。