【プラント工事】プラント設備・板金特殊加工とは

プラント工事の依頼前に理解しておきたいプラント設備の概要と板金特殊加工の種類

プラント工事を依頼する際は業者選びが重要です。しかし、プラントに関する知識がないと、信頼できる業者にプラント工事を依頼するのは難しいかもしれません。

こちらでは、プラント工事をご検討中の方に向けて、プラントと工場の違い、板金特殊加工などについて解説いたします。

そもそもプラント設備とは?

工場プラント

プラント設備というと、大きな施設を思い浮かべる方もいらっしゃるでしょう。しかし、どのような施設なのかを説明できる方は少ないのではないでしょうか。

こちらでは、工場と比較しながらプラント設備についてご説明いたします。

プラントと工場の違い

プラントと工場の主な違いとして、以下が挙げられます。

・規模の違い

英語圏では「プラント(plant)」と「工場(factory)」を単純に規模で区別して使い分けている事もあります。大きなものが「プラント」で、小さなものが「工場」です。

・行われている作業の違い

石油プラント、鋼鉄プラント、発電所などからもわかるように、プラントでは原料の加工が行われています。一方、工場といえばパン工場、繊維工場、機械工場のように製品を製造する施設です。

プラントには設備一式の意味合いがある

日本ではプラントというと、設備一式の意味合いが含まれます。そのため、どんなに大規模な工場があっても、設備が一つしかない場合はプラントとは呼びません。
プラント内部にある設備の例として、石油プラントの設備をご紹介いたします。石油プラントの中にある主な設備は以下のとおりです。

・石油精製工場

原油には不純物が混入しているため、まずは不純物を取り除きます。その後、蒸留塔で石油ガス、ナフサ、ガソリン、灯油、軽油、重油などに仕分けます。

・ナフサ分解工場

石油精製工場でできたナフサをさらに化学反応させて、エチレン、プロピレン、ブタジエン、ベンゼン、トルエン、キシレンなどを生成します。これらを基礎製品といいます。

・石油化学誘導品工場

基礎製品をさらにプラスチック、合成ゴム、洗剤原料などに加工します。これらは誘導品と呼ばれます。そして各関連産業に輸送し、様々な製品が生産されます。

板金特殊加工の種類とそれぞれの特徴について

板金特殊加工

金属加工の種類の一つが板金特殊加工です。こちらでは、板金特殊加工の特徴と種類についてご紹介いたします。

金属加工の種類について

まず、金属加工には板金特殊加工の他に、研削加工や切削加工があります。それぞれの違いは以下のとおりです。

・板金特殊加工

切削加工や研削加工での加工が難しいときに採用される技法です。

・切削加工

バイトやチップといった刃物を使って加工する方法です。回転数と切削速度を変える事で、加工面の仕上がりが異なります。例えば、速度を上げてバイトやチップを緩やかに動かすと、加工面が美しく仕上がります。

・研削加工

加工する金属を回転させ、それとは逆に回転する磁石を当てて加工します。切削加工と比較すると寸法精度に優れており、仕上がりもきれいです。

板金特殊加工の種類

板金特殊加工でよく知られている種類として、以下が挙げられます。

・放電加工

放電して板金の表面を溶解し、不要な部分を除去する技法です。放電加工はさらに3種類に分類できます。

  • 型彫り放電加工:型が彫られている電極を使用して板金に型を転写する
  • ワイヤ放電加工:ワイヤ状の細い電極を使用して糸のこぎりのように板金を切断する
  • 細穴放電加工:スティック状の電極を用いて板金に穴をあける

・レーザー加工

レーザー光を当てて加工します。レーザー光を使えば切断、焼き入れ、穴あけなどの加工が可能です。色の調整もできる事から、文字印刷にも活用されています。

・超音波加工

音波の中でも特に周波数が高いものを超音波といいます。超音波加工はこの超音波を使った加工技術です。板金と工具に加工液を入れて、工具から板金に超音波を加えて加工します。

・電子ビーム加工

電子銃から高速電子流を放射して板金を溶解し、加工する技法です。細かい制御が可能なため、微細な加工に適しています。

板金加工の技術力によっては、ひび割れやズレが生じる事があります。石油やガスを取り扱うプラントにひび割れ・ズレがあると、大事故につながる懸念も考えられます。そのため、プラント工事の業者選びは慎重に行いましょう。

【プラント設備】運用とメンテナンスにおける基礎知識

プラント設備の建設や導入後、長期間にわたってその性能を維持し、安全かつ効率的な運用を実現するためには、適切なメンテナンスが不可欠です。この記事では、プラント設備の運用とメンテナンスの基本について解説し、プラント工事の際に考慮すべき点にも触れます。

プラント設備の運用

プラントの日常運用では、設備の定期的な点検と効率的な操作が求められます。設備の状態を常にモニタリングし、異常があれば迅速に対処することで、予期せぬ停止時間を最小限に抑え、生産性を維持することが可能です。また、設備の操作には、適切な訓練を受けたオペレーターが必要です。オペレーターは、設備の特性を理解し、最適な運用方法を適用することで、エネルギー効率の向上や製品品質の安定に貢献します。

プラント設備のメンテナンス

メンテナンスは、予防保全と故障修理の二つに大別されます。予防保全は、故障を未然に防ぐために行われ、設備の定期的な検査や消耗品の交換が含まれます。これにより、設備の寿命を延ばし、安定した運用を維持することができます。一方、故障修理は、予期せぬ設備の停止に対応するために必要となります。迅速な故障診断と修理は、ダウンタイムを短縮し、生産損失を最小限に抑えるために重要です。

プラント工事におけるメンテナンスの考慮

プラント工事では、新しい設備の導入や既存設備の改修が行われます。これらの作業は、設備の運用やメンテナンス計画に影響を与えるため、計画段階で十分な検討が必要です。特に、新しい技術の導入は、メンテナンス手順や必要なスキルセットに変更をもたらすことがあります。したがって、工事計画には、運用とメンテナンスの観点から、技術者やオペレーターのトレーニング計画を含めることが重要です。

プラント設備の運用とメンテナンスは、その性能と寿命を最大化し、経済的な運用を実現するために不可欠です。効果的なメンテナンス計画と適切な運用管理は、プラントの安全性と生産性を高める上で重要な役割を果たします。

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従業員数 5名
創業 2014年5月22日
資格 熱絶縁施工技能士
URL https://syoyo-corp.com/
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